総量規制はきちんと守られているのか!?
≪総量規制はきちんと守られているのか!?≫

消費者金融など貸金業者からの貸出しを年収の3分の1までとする、「総量規制」は、2010年6月に完全施行された改正貸金業法の目玉です。
この法律の導入によって、それまで多重債務者への融資を中心としていた中小消費者金融は大部分の客層を奪われてしまったのは事実です。
この「総量規制」が施行されてから既に約10年近く経過しますが、現場では、果たしてきちんと守られているのでしょうか。
今回、その辺りをレポートしてみました。
結論から言えば、大手でも中小消費者金融でも、ほとんどの会社が「総量規制」をきちんと遵守しているようです。
あからさまな違反を行っている会社はほぼ見当たりません。
これは、正規登録業者で営業している以上は、当然のことではありますが、意外と言えば意外です。
個人的には、「総量規制」が導入される前夜、客層を奪われることになった中小消費者金融は何らかの「脱法行為」に出ざるを得ないだろうと考えていました。
しかし、現在の中小消費者金融は、総量規制オーバーの人に強引な手法で融資をしなくても、営業は成り立っているようです。
それには、次のような背景がありました。
総量規制を遵守しても営業が成り立っている大きな理由のひとつに、改正貸金業法施行後、中小消費者金融の顧客層に変化があったことがあげられます。
それまで中小消費者金融の顧客の中心は、既に複数の他社から借入れがある「多重債務者」でした。
当時の中小消費者金融の営業スタイルは、いわば、「多重債務者100人に融資をして、例え10人が潰れても、90人が高金利できちんと返済してくれれば良い」という考え方でした。
しかし、「総量規制」によって、その客層への融資の道は途絶えました。
また、「上限金利引き下げ」によって高金利に頼った乱暴な融資も出来なくなってしまいました。
代わりに増えてきたのが、過去に自己破産や債務整理をした方への融資です。
実は、この融資方法は、「大当たり」で、各中小消費者金融で大流行しました。
それ以前の中小消費者金融では、
●自己破産者や債務整理をした人
・・・途中で返済を投げ出した悪い客
●多重債務者
・・・負債が多くても返済している返済意欲の高い客
といという偏見が強くあり、自己破産や債務整理をした方に対しては、ほとんど融資対象者としては見ていませんでした。
ところが、実際に融資してみると、過去の借入れが清算されているので、「総量規制」に抵触することは少なく、また、融資した後も、逆に「総量規制」が歯止めになって、負債が増加しにくいということもあって、不良債権化しにくいという、極めて合理的な融資であったことが判明しました。
法改正から10年近く経過した現在は、客の入れ替えも完了し、中小消費者金融の客層は、多重債務者中心から自己破産や債務整理をした方が中心に変化しています。
また、もうひとつの理由に、銀行カードローンの活躍があります。
最近になって、銀行カードローンはその過剰融資が問題視され、貸出しは自粛傾向ですが、2016年ごろまでは、消費者金融に変わる新たな受け皿として、その融資は、超イケイケの状態でした。
銀行の融資は、総量規制の対象外です。
この銀行カードローンが消費者金融の借入れを「おまとめローン」でまとめてくれたおかげで、借金の総額は変わらないのに、それまで、総量規制の対象であった借入れが、対象外の借入れとなり、消費者金融が融資できる隙間が発生することになりました。
このように、まがりなりにも、中小消費者金融の現場では、総量規制は遵守されています。
但し、その背景には、自己破産者や債務整理をした方への融資の増加や、銀行カードローンのおまとめの隙間をついた融資があったことも事実です。
これらの手法は、「脱法行為」とまでは言えないまでも、世間や監督官庁がこころよく思わないことは明らかです。
自己破産者への融資も、あまり派手にやり過ぎると、次なる締め付けにつながりかねないので、各中小消費者金融にはくれぐれもやり過ぎないようにしてもらいたいものです。
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消費者金融など貸金業者からの貸出しを年収の3分の1までとする、「総量規制」は、2010年6月に完全施行された改正貸金業法の目玉です。
この法律の導入によって、それまで多重債務者への融資を中心としていた中小消費者金融は大部分の客層を奪われてしまったのは事実です。
この「総量規制」が施行されてから既に約10年近く経過しますが、現場では、果たしてきちんと守られているのでしょうか。
今回、その辺りをレポートしてみました。
ネットではいまだに「総量規制オーバーでも借りれる!」なんて文言を見かけますが、中小消費者金融の現場では、総量規制はきちんと守られているのでしょうか?
それとも何らかの「脱法行為」が行われているのでしょうか?
詳しくは本文を参照下さい。
それとも何らかの「脱法行為」が行われているのでしょうか?
詳しくは本文を参照下さい。
【総量規制は遵守されているのか】
結論から言えば、大手でも中小消費者金融でも、ほとんどの会社が「総量規制」をきちんと遵守しているようです。
あからさまな違反を行っている会社はほぼ見当たりません。
これは、正規登録業者で営業している以上は、当然のことではありますが、意外と言えば意外です。
個人的には、「総量規制」が導入される前夜、客層を奪われることになった中小消費者金融は何らかの「脱法行為」に出ざるを得ないだろうと考えていました。
しかし、現在の中小消費者金融は、総量規制オーバーの人に強引な手法で融資をしなくても、営業は成り立っているようです。
それには、次のような背景がありました。
【顧客層が「多重債務者」から「自己破産者」へ変わった!】
総量規制を遵守しても営業が成り立っている大きな理由のひとつに、改正貸金業法施行後、中小消費者金融の顧客層に変化があったことがあげられます。
それまで中小消費者金融の顧客の中心は、既に複数の他社から借入れがある「多重債務者」でした。
当時の中小消費者金融の営業スタイルは、いわば、「多重債務者100人に融資をして、例え10人が潰れても、90人が高金利できちんと返済してくれれば良い」という考え方でした。
しかし、「総量規制」によって、その客層への融資の道は途絶えました。
また、「上限金利引き下げ」によって高金利に頼った乱暴な融資も出来なくなってしまいました。
代わりに増えてきたのが、過去に自己破産や債務整理をした方への融資です。
実は、この融資方法は、「大当たり」で、各中小消費者金融で大流行しました。
それ以前の中小消費者金融では、
●自己破産者や債務整理をした人
・・・途中で返済を投げ出した悪い客
●多重債務者
・・・負債が多くても返済している返済意欲の高い客
といという偏見が強くあり、自己破産や債務整理をした方に対しては、ほとんど融資対象者としては見ていませんでした。
ところが、実際に融資してみると、過去の借入れが清算されているので、「総量規制」に抵触することは少なく、また、融資した後も、逆に「総量規制」が歯止めになって、負債が増加しにくいということもあって、不良債権化しにくいという、極めて合理的な融資であったことが判明しました。
法改正から10年近く経過した現在は、客の入れ替えも完了し、中小消費者金融の客層は、多重債務者中心から自己破産や債務整理をした方が中心に変化しています。
【銀行カードローンのおまとめローンで融資する隙間ができた!】
また、もうひとつの理由に、銀行カードローンの活躍があります。
最近になって、銀行カードローンはその過剰融資が問題視され、貸出しは自粛傾向ですが、2016年ごろまでは、消費者金融に変わる新たな受け皿として、その融資は、超イケイケの状態でした。
銀行の融資は、総量規制の対象外です。
この銀行カードローンが消費者金融の借入れを「おまとめローン」でまとめてくれたおかげで、借金の総額は変わらないのに、それまで、総量規制の対象であった借入れが、対象外の借入れとなり、消費者金融が融資できる隙間が発生することになりました。
【脱法行為とまでは言えませんが・・】
このように、まがりなりにも、中小消費者金融の現場では、総量規制は遵守されています。
但し、その背景には、自己破産者や債務整理をした方への融資の増加や、銀行カードローンのおまとめの隙間をついた融資があったことも事実です。
これらの手法は、「脱法行為」とまでは言えないまでも、世間や監督官庁がこころよく思わないことは明らかです。
自己破産者への融資も、あまり派手にやり過ぎると、次なる締め付けにつながりかねないので、各中小消費者金融にはくれぐれもやり過ぎないようにしてもらいたいものです。
≪中小消費者金融まとめサイトはこちらをクリック!≫

※最近、安易に「審査が甘い」などの文言を用いて、消費者金融などを紹介するサイトが増えてきていますが、信憑性の低いものも多く鵜呑みにするのは危険です。
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安心・安全なキャッシングに是非役立てて下さい。
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