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大手業者と中小業者の違いについて

2017年08月15日
審査について
≪大手業者と中小業者の違いについて≫

大手業者と中小業者の違いについて



筆者は大手消費者金融、中小消費者金融のどちらでも勤務経験があります。

これらは、もちろん、貸金業というジャンルにおいては同業と言えますが、大手と中小では、同じ貸金業であっても、顧客層、審査手法、ひいては経営哲学まで、その文化は全く異なったものになっています。

そのため、初めて中小業者の利用をする人は、やや戸惑いを感じるかもしれません。

中小業者と上手に付き合うためには、中小業者ならではの特徴を理解することが必要です。

今回は、大手業者と中小業者の違いについて、まとめてみました。

(尚、こちらの記事「初めて中小規模の消費者金融を利用する方へ」も合わせて読まれるとより理解が深まると思います。)





大手と中小では「ホントに同じ業界なの!?」ってくらい慣習が違います。
中小は中小のいいところもあるので、上手に付き合ってきましょう。

関連記事:「初めて中小規模の消費者金融を利用する方へ





【大手は性善説・中小は性悪説】



①大手業者の顧客層は「マジョリティ(多数派)」
キャッシングを利用したら、大多数の人は、特に厳しい督促などされなくても返済をきちんと履行します。

また、住所、勤務先、年収額など、審査に必要な情報についても、特に、「在籍確認」や「書面の提出」などで裏付けを取らなくても、大多数の人は正直に申告します。

中には、虚偽申告をする人も一定数発生しますが、全体から見ればごく少数なので、それらの防止にやたらコストをかけるのは、効率が良いことではありません。

もちろん、大手でも、「在籍確認」や「書面の提出」などは行われていますが、それは、限定的なもので、基本的には「本人申告」が重視されています。

例えば、大手業者は、50万円までの融資であれば、収入証明等の提出書類を不要としている会社がほとんどです。
その場合、本人が年収300万円と言えば、年収300万円として、500万円と言えば、500万円として、「本人申告」に基づいて審査が行われることになります。

(負債額については、指定信用情報機関での調査が義務付けられているので、大手でも行われます。)

②中小業者の顧客層は「マイノリティ(少数派)」
対して、中小業者の顧客層は、何らかの事情で大手業者での利用が出来なくなった人になります。

このため、その多くは、「多重債務」、「自己破産・債務整理」、「延滞」など、何らかの金融トラブルを抱えた人になります。
本来、このような層への融資は、業者にとっても非常にハイリスクなことです。

大手のように、本人申告で、やたら融資をしていたら、不良債権が山積みされることになってしまいます。
このため、「在籍確認」、「書面の提出」などできちんと裏付けを取り、ヒアリングなどを行い、優良顧客を選別して融資を行っています。

また、金融トラブルを抱えた顧客が多い分、延滞時の督促行為も大手のそれより厳しい内容になりがちです。



【大手の審査は画一的・中小は主観重視】



①大手業者の審査は画一的
大手業者の審査は、コンピューターを利用した、オートスコアリングシステムが利用されています。よって、基本的には、誰が審査をしても、同じような審査結果が出るようになっています。

コンピューターによって一定の基準を設けているので、人間の主観や思い込みが極力排除され、審査結果にムラが生じにくくなっているわけです。

大手では、このようなコンピューター審査によって、画一的な審査が可能になっており、審査基準のコントロールを行うことも容易になっています。

②中小業者の審査は主観・感覚重視
対して、中小業者の審査は、一定の審査基準はあるものの、ヒアリングによる選別もあり、各担当者や決裁者の主観や感覚に左右されることが多くなります。

このため、審査結果には、ムラが生じやすく、画一的な審査はなかなか望めません。

もちろん、誰がどう見ても、融資可能な内容や融資不可能な内容の審査結果は変わらないでしょうが、微妙な内容の申込みは、審査する担当者によって、審査結果が変わってしまうことは多々あります。

しかし、主観・感覚重視のため、思わぬ可決や高額融資の決裁が出ることもあるので、利用者からすれば悪いことばかりではないようです。



【風評重視か利益重視か】



①大手業者が重視するもの
会社の規模が大きくなれば、社会や世の中に与える影響も大きくなり、いわゆる「社会的責任」、「社会的な役割」という大義を持った経営が求められるようになります。

例え、一時、儲かっても、社会的な正義がないことや、道義に反するような経営は、世の中から叩かれるので、なかなか生き残ることは出来ません。

仮に、企業に全く落ち度がないような場合でも、消費者保護、弱者保護の観点から、企業側が折れた方が得策ということはどの業界でもあります。

このため、大手業者では、天災、人災、入院などの大義名分があれば、かなりの期間、利息を凍結して返済猶予してもらうことが可能となることもあります。

それは、単にヒューマニズムというより、“そこでの利益を惜しんで、社会的な弱者から無理やり取り立てしたという悪評が立つ方が企業としてむしろマイナス”ということだからでしょう。

②中小業者が重視するもの
もちろん、大手に限らず、中小業者にも社会的責任は求められています。

しかし、所詮、中小業者には、大手ほどの資金力もありませんし、社会に対する影響力もありません。そのような中、きれいごとではなく、目の前の利益を追求することもかなり重要な仕事です。

もちろん、中小業者も消費者保護の観点を持って経営をしていますが、企業に全く落ち度がなければ、みすみす損を被るようなこはしないのが普通です。

言い換えれば、“建前重視の大手”に対して、“本音重視の中小”ということでしょうか。
簡単には、利息凍結などには応じてくれません。



【特徴を理解して上手な付き合いを】


やや、乱暴な言い方かもしれませんが、貸金業者の本音は、「貸さない親切」といった建前ではなく、「貸してなんぼ」というものです。

中小業者は、まさに“リスクの高い申込者に貸してなんぼ”という世界です。
そして、そんな中小消費者金融の需要は確実にあります。

ここであげた特徴を理解していれば、中小業者とも、トラブルのない付き合いが出来ると思います。


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