元消費者金融幹部Nさんの告白(その②風雲篇)

元消費者金融幹部Nさんの告白(その②風雲篇)


改正貸金業法が成立してから平成28年12月13日で10年が経過しました。
この間、消費者金融業界は、大手のほとんどがメガバンクの参加に入り、中小業者の多くは、
「上限金利の引き下げ」、「総量規制」、「過払い金返還問題」などの逆風に耐え切れず、淘汰されてゆきました。
その結果、平成18年度末で11,832社もあった業者数は、平成27年度末では1,926社と6分の1以下に減少しました。
いったい、ここまで業界を締め付ける「改正貸金業法」とは何だったのでしょうか。
ある消費者金融会社の幹部だったNさん(仮称)の告白というスタイルで、そのことを紐解いていきたいと思います。


【風雲編】


昭和58年に「貸金業の規制等に関する法律」、通称「サラ金規制法」が成立しました。
背景には、一部業者によって、返済能力を超えた貸付けや、強引な取り立てが行われた結果、自殺や一家離散などの被害が社会問題化していたことがあります。
この規制法の成立によって、それまで届出制であった貸金業は登録制となり、「取立規制」「書面交付義務」など、規制が設けられるようになりました。
また、金利についても、当時109.5%であった出資法上限金利を段階的に40.004%まで引き下げることになりました。
「今にして思えば、かなり緩い規制だったけど、金利は下がるし、取り立ても出来なくなるんじゃないかって、当時は大騒ぎだったよ」
とNさんは振り返ります。
「まあ、大騒ぎしたわりには実際、規制法で急に何かが変わったってことはなかったけどね」
「段階的に厳しくなっていったから、気が付いたら、あれ?前よりもだいぶ厳しくなっちまってるって感じかな」
「従業員もサラリーマンみたいな奴が増えてきたのはあの頃くらいからかなあ」
それまでの消費者金融の従業員は、一目で「金貸し」とわかるような風貌だったみたいですが、雰囲気が変わりはじめたのもこのくらいの時期だったようです。

「金利が下がった分、うちの会社も集計や管理にコンピューター入れて、効率化を図って、拡大していこうって話になってね」
段階的な金利の引き下げは、むしろ、業界を拡大路線に導く結果にもつながったようです。
「支店もいくつかできて、融資残高は毎年、右肩上がりの時代だったなあ」
Nさんの会社も大きな成長期に入っていました。
そんな中、平成5年に大手消費者金融のアコムが無人契約機「むじんくん」を導入したのをきっかけに、大手を中心の無人機ブームが到来しました。
また、テレビで堂々と消費者金融のCMが流れるようになったりと、時代は、消費者金融全盛期を迎えつつありました。
「正直言えば、俺はあのノリには、ちょっと違和感を感じていたんだよなぁ」
「業界が大きくなるのはいいけれど、俺らみたいな仕事は、あんまり、目立ちすぎちゃいけない気がするんだよなぁ。なんていうか、しょせんは、路地裏っていうか駅裏の仕事なんだよ。それがよ、駅前の一等地に堂々と看板出しちゃいけない気もしてたんだ」
急激に拡大する業界に、従業員の意識やモラルが追い付いていないということでしょうか。

また、業界では、拡大する貸付けに合わせて、自己破産する人の数も急激に増えてゆきました。その不良債権の穴埋めをするために、延滞者への督促はさらに厳しくなってゆく。貸し倒れで減少した融資残高の穴埋めをするために、無理な貸出しを行う。
「いつか無理がくるんじゃないか」
Nさんにはそんな思いもありましたが。だんだんとそんな流れになっていったようです。


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